名古屋大学法科大学院同窓会・会報
平成29年8月吉日
発行:名古屋大学法科大学院同窓会幹事会
1 同窓会だより第9号発行にあたって
本年3月末に名古屋大学法科大学院を修了され、同窓会の会員になられた会員は第12期修了生となり、現在、多くの名古屋大学法科大学院同窓会会員が法曹界をはじめ、様々な分野でご活躍されています。
名古屋大学法科大学院同窓会幹事会は、これからも会員同士の交流の場を設けていくと共に、広く会員の皆様に同窓会の活動をご理解し、一層のご協力をいただくべく、本『同窓会だより』を発行してまいります。
今後も皆様のご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
2「第11回同窓会総会兼司法試験受験者慰労会」のご報告
第11回同窓会総会(兼司法試験受験者慰労会)が、平成29年5月27日、名古屋大学東山キャンパス内グリーンサロン東山にて開催されました。
本年度の総会にも、本年3月に名古屋大学法科大学院を修了され、新たに本会の会員となった12期修了生の方々を中心に多数の会員の方々に参加していただき、盛大に開催されました。
(1)修了生向けガイダンス
総会に先立ち、12期修了生に向けて、試験後の過ごし方についてのガイダンスが行われました。
ガイダンスでは、現在司法修習中の会員6名より、各自が司法試験直後から合格発表までに行った司法修習に向けた準備、就職活動等の体験談が話されました。さらに、法科大学院、愛知県弁護士会、CALEより修了生を対象とした各種企画の案内もなされました。いずれも、12期修了生が合格までの期間を充実させるのに寄与する、非常に有益な情報提供の場になったと思われます。
(2)総会のご報告
昨年度の同窓会の活動について、幹事会で組織する各チームから、具体的な活動内容の報告がなされました。
また、昨年度の同窓会会計について、後藤淳より報告がなされ、出席会員の承認を得ました。
続いて、同窓会幹事の選出が行われました。11期修了生までの幹事が昨年に引き続き選出されるとともに、6期修了生幹事として山口裕允が、7期修了生幹事として森貴志が、12期修了生幹事として中川優、山内裕雅、加藤英恵の3名が新たに選出されました。
そして、本年度の同窓会の会長として新たに吉永公平(6期)が、会計として小島寛司(6期)が、会員の承認を受け選出されました。
(3)司法試験受験者慰労会
総会終了後には、司法試験受験者の慰労を兼ねて懇親会が開催されました。
懇親会には、現在名古屋大学法科大学院で教鞭を執られている教員の方々にもご参加を頂き、受験生の慰労と共に会員同士や会員と先生方との親睦を図ることができたものと思われます。
3 同窓会会長挨拶
当同窓会も発足以来12年目を迎え、12期修了生までを会員としております。当同窓会がこれまでの歴史を重ねることができたのも、会員の皆様、法科大学院の教員の皆様、教務の皆様の温かいご支援・ご協力のおかげであり、感謝申し上げます。
昨今、司法試験の受験科目の変更、司法修習生の給費制の一部復活、就職難の一部緩和等、法科大学院・法曹界を取り巻く環境は年々変化しています。また、私事で恐縮ですが、現在私は地方公共団体において勤務しております。このように、会員の活動領域は年々着実に拡大しています。
このような変化への対応も重要ではありますが、変化によっても揺るがないものの重要性も再認識されるべきと考えます。それは、人との繋がりです。これからAI等のICT技術がより一層進歩するであろう世の中において、私たち人間の活動は、人との繋がりがより意識されるものになると思われます。当同窓会は、主に法科大学院の在校生、修了生及び司法修習生に対する各種支援を主な活動内容としており、この点は今後も変わりません。しかし、それにとどまらず、当同窓会は会員の皆様にとって人との繋がりを形成・維持し得る貴重な場でもあります。そのような場としての意義を、これまで以上に果たしていくことができるよう、会員の皆様には是非当同窓会の各種イベントにご参加いただきたいと思います。
変わる同窓会・変わらない同窓会の両側面を大切にしながら、1年間の会長の職に励んで参りたいと思います。今後とも、ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
4 平成28年度活動報告および平成29年度活動予定
同窓会では、幹事会が組織する各チームが中心となって、新入生向け勉強会、法科大学院在校生及び修了生のための答案練習会、合格祝賀会、修習・就職の支援、非法曹分野との連携など、法科大学院と連携し、様々な行事・活動を行っています。
(1) 答案練習会の実施 (8期修了生 服部真也)
勉強会・答案練習会チームでは、平成28年11月5日、司法試験論文過去問(民法・刑法の2科目)を用いた答案練習会を実施しました。
同練習会は、実際の司法試験と同じ条件で、各科目2時間で答案を作成するというものでした。
作成された答案は、同窓会会員による添削を行い、A~Eの評価を付けて返却するとともに、添削を担当した同窓会会員による答案講評会を開催しました。
(2) 合格祝賀会の実施(7期修了生 盛田哲矢)
平成28年司法試験合格祝賀会が、平成28年9月10日(土)、「東天紅(名古屋国際センタービル店)」にて開催されました。
参加していただいた修了生・修習生、教員の方々、そして特別会員の方々からは、多数の合格の祝辞と激励のお言葉、並びに合格後に向けたアドバイスなどをいただくことができ、合格者も、大変嬉しそうであり、これからに向けての意識を新たにしているようでした。
また、今回の祝賀会では、余興として、ビンゴゲームを実施し、ビンゴを達成した参加者に、同窓会からのプレゼントが贈られ、会場は大いに盛り上がりました。
平成28年祝賀会が、合格者を祝い、会員同士・先生方との交流を図るための有意義な場となりましたこと、皆様のご協力に感謝いたします。
※ 平成29年合格祝賀会は平成29年9月16日(土)の開催を予定しています。
(3) 修習・就職の支援(9期修了生 石井大輔)
修習生支援について一昨年より修習対策チームとして活動しております。
当チームでは、和光(司法研修所)に行く修習生に対し、和光での生活や二回試験への取り組みを直近の先輩達に熱く語ってもらい、よりより修習生生活を送ってもらえるようにサポートをしています
また、就職支援については、昨今の厳しい就職状況を踏まえ、名古屋大学法科大学院を卒業した修習生の皆様に、就職に関する情報や先輩弁護士とのつながりを持てるような機会を提供することを目指して活動しています。
(4) 新入生向け勉強会 (6期修了生 吉永公平)
平成29年4月4日(火)、名古屋大学法科大学院同窓会勉強会チーム主催により、同法科大学院の新入生を対象としたガイダンスと、勉強会「法解釈の理論を身につける」を開催しました。
ガイダンスでは、法科大学院の生活について、年間スケジュールの図を通してイメージを持ってもらい、その上で、法科大学院での生活を充実させるための7つのポイントとして、授業への取り組み方や自主ゼミの組み方、普段から意識するべき法的思考などについてお伝えしました。
勉強会は今年で6年目の開催となります。勉強会の内容は、法科大学院での学習及び法曹実務に必要な法解釈の理論を、法の支配と三権分立という憲法理論から説明した上で、実際に民法を用いて法解釈を実践し、身につけていただくというものでした。
ご参加いただいた新入生の方々は、熱心に話を聞いてくださり、質疑応答も活発に行われました。
※合格祝賀会のご案内
今年も例年どおり、平成29年司法試験合格祝賀会を開催させて頂くこととなりました。
同会は、例年、ほとんどの合格者の方に出席していただいており、教員の先生方や法科大学院の修了生の方々も多数参加され、合格の喜びを分かち合われております。
多数の会員の皆様の参加を心待ちにしております。