法学部ゼミナール紹介

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名古屋大学法学部ゼミナール一覧


公法

氏名

専門・学部ゼミテーマ・ゼミナール紹介

大河内美紀 教授 

憲法

憲法判例を読む

現在の日本で実際に生起している憲法問題について、裁判例を素材に考えていきます。例えば生存権についてであれば、まずはリーディング・ケースと呼ばれる古典的判例(朝日訴訟〔最大判1967年5月24日〕)を読み、次いで最新の裁判(外国人の生活保護受給権が争われた大分外国人生活保護訴訟〔福岡高判2011年11月15日〕)を検討する、といったように、具体的な制度や学説の展開を踏まえつつ、現在の課題を探っていきます。

稲葉 一将 教授 

行政法

アジア比較によって基礎から学ぶ行政法

人間は自分の歴史を創るが、自分で選んだ状況下ではなく過去から受け渡された状況下でそうするのだ、と述べていた人がいました。過去の亡霊が回帰しているかに見えるこんにち、この演習でも、私たちが過去から受け渡されたもの(たとえば、大戦後に日本国憲法が行政法にもたらしたもの)は何だったのかを学び、そして最新の行政法現象を客観的に認識するように努めています。Covid-19 への法的対応やデジタル化が、トピックとなりました。

矢島 聖也 准教授 

行政法

行政法判例の検討

行政法の講義では、数多の行政法規に共通して妥当する一般理論や通則法を学習しますが、抽象的な部分も多いため、苦手意識のある人も少なくないでしょう。このゼミでは、毎回、担当者が1つの判例を取り上げて報告し、その後全員で議論をします。その際、各事件の背景事情や関係諸法令の規定を細かく整理し、そこに行政法総論の考え方を具体化して捉えるとともに、判例を批判的に検討することを通じて、行政法の理解を深めることを目的とします。

髙橋 祐介 教授 

租税法

租税と社会の諸問題

我々の日常生活に深く関わってくる税の問題について、その原理と具体的なルール、問題とその(現在の)解決法を学ぶ。これまで学んだ六法や簿記の知識を生かしつつ、様々な問題を取り上げ、時間をかけて予習をし、議論を行うスタイルをとる。幅広い勉強や読書が好きで、入念に準備を行い、厳しいツッコミや無茶ぶりにも何とか返せる人向けのゼミ。

小畑  郁 教授 

国際法

個人と国際法

個人の地位は、ますます国際的な文脈なしに議論できなくなっており、国際関係は、ますます個人の観点を抜きに議論できなくなっている。その相互関係を法的な観点から扱うという趣旨で、テーマを「個人と国際法」としている。具体的には、「在日外国人と法」、「ノン・ルフールマン原則(重大な人権侵害が待つ国への追放・送還禁止の原則)」、「国際難民法」、「国際刑事協力」などが近年のトピックであった。

水島 朋則 教授 

国際法

国際法模擬裁判

「国際法は世界が舞台!」ということで、世界規模の「ジェサップ国際法模擬裁判」(の国内予選)に参加しています。ゼミ生は、国際司法裁判所で争われる架空の国家間紛争について、原告・被告それぞれの国の立場に立って「説得力ある」主張を自分たちで考え、書面を作り、口頭審理の弁論で他大学と対戦します。名古屋大学は国内予選の予選敗退が続いていますが、1年でも早く国内予選で優勝して世界大会に出場し、いずれは世界で一番になることを期待しています。


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政治学

氏名

専門・学部ゼミテーマ・ゼミナール紹介

荒見 玲子 教授

行政学・政策学・地方自治

行政・公共政策の動く仕組み

私たちの日々の生活に必ず関係する行政とその政策に関わる諸問題を様々な角度から検討しています。前期は、行政学・政策学・地方自治にかかわる文献購読や社会科学の基礎的な方法論をおさえる勉強をしつつ、全員で討論を行い、国や自治体行政の様々な政策や地域振興の課題について理解を深め、後期は自分でゼミ論文を書きます。テーマや扱う分野は毎年変わりますが、毎年他大学との合同ゼミを行ったり、夏休みは、愛媛や奥三河など調査合宿を行ったりフィールドワークを重視します。

大久保 明 准教授 

国際政治史

国際政治史

このゼミでは、戦争と平和について考察します。国際政治史に関連する文献を読み、報告と議論をすることが主な活動内容となります。具体的テーマとして、17世紀のウェストファリア条約以後の国際政治史、20世紀の両大戦、冷戦、欧州統合、冷戦後の国際政治情勢など、幅広い領域を含みます。扱う文献の例としては、木畑洋一『20世紀の歴史』、石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』、波多野澄雄『幕僚たちの真珠湾』などを考えています。

加藤 哲理 教授 

西洋政治思想史

政治思想史の古典を読む

善き生とはいかなるものか、正しい社会とはどうあるべきか。政治思想史の古典とは、このような根源的な問いに対峙した先人たちが私たちに残してくれた痕跡です。ゼミは参加者同士で対話をし、直接に古典と格闘する形式になりますが、各々が真摯さとユーモアの中庸を保ちながら、己の問いを発見・探求し、人生の中で深めていける存在になることが目標です。題材は洋の東西や時代・分野を問わず多様で、古典を読む以外にも入門書を通読するサブゼミなども任意で開催します。

姜  東局 教授 

東洋政治思想史

比較政治理論の観点から儒学を読み直す

前近代の東アジアにおいて、もっとも権威ある政治思想として君臨した儒教政治論について、理解を深めることを目標とする。(1)儒教政治論の政治思想としての強みと弱みは何か、(2)近現代において儒教政治論は、如何に展開してきたのか、(3)西洋政治思想と儒教政治論の融合によるもっと普遍的な政治思想の構成の可能性はあるのか、という問題が主な考察の対象となる。

近藤 康史 教授

西洋政治史

現代政治・公共政策の比較分析

このゼミでは、現代政治上の争点や新たな公共政策が求められる問題について、国際比較や歴史的経緯の分析を通じて、検討しています。扱う問題は参加者の関心に沿って選択しますが、例えば「若者の政治意識や政治参加」「少子化時代の福祉・社会保障」等について、文献講読など様々な素材を通じて考えています。そのことにより、比較や歴史、統計など一定の手法を用いて、現代政治や公共政策を分析できる力を身につけることが目標です。

武田 宏子 教授

政治過程論・政治社会学

「差異」/「再分配」と現代政治

「差異」と「再配分」という視角から現代政治の展開について考察することを試みます。古典的な政治問題である「再配分」に対して、「差異」は比較的、近年になってから注目されるようになった問題ですが、これにより従来の「政治」に関する理解の仕方が見直されるようになりました。このゼミでは、理論的文献の講読に加えて、統計や報道資料の検討を通じて、「差異」と「再分配」の政治について具体的に理解することを目指します。

田村 哲樹 教授

政治学

民主主義と政治を考え直す

このゼミでは、「政治」や「民主主義」について考え直していきます。政治や民主主義など、考え直すまでもないと思われるかもしれません。しかし、見方によっては、家族や友人関係など、私たちの日常生活の中にも、政治や民主主義は存在するかもしれません。ゼミでの入門的または専門的な文献の講読と、参加者同士での議論とを通じて、「当たり前」を見直し、各人なりの政治と民主主義の見方を身につけてほしいと願っています。

三浦  聡 教授

国際政治

持続可能な開発のグローバル・ガバナンス

本ゼミは、日本外交、国際政治、グローバル・ガバナンスに関わる諸問題を分析してその対処法を探る problem-based learning (PBL) に基づく。ゼミ生はグループごとに一つのテーマを選び、その現状・原因・対策を分析する研究プロジェクトを進めていく。PBL を通じて涵養したい能力は、分析能力、問いかける能力、資料を収集・読解する能力、レジリエンス(うまくいかないときも諦めず、粘り強く道を切り拓こうとする心)である。


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基礎法学

氏名

専門・学部ゼミテーマ・ゼミナール紹介

宇田川幸則 教授

中国法

中国における紛争解決と法

複数年度でひとつのテーマに取り組んでいます。たとえば、精神損害賠償法(慰謝料)に関する日本法と中国法の比較研究を大きなテーマとして、初年度は離婚慰謝料を、次年度は公害訴訟を、それぞれ素材とするというものです。参加者諸君の興味関心にもとづいてテーマを具体化した上で、前期ではテーマに関する日本の法、学説および裁判例を、次年度は中国におけるそれらを、それぞれ検討し、最後に彼我の異同とその特質、法文化的な背景の析出を試みます。

岡  克彦 教授

アジア法

法学から韓国の「反日問題」を考える(韓国法)

本ゼミは、徴用工や慰安婦問題などに関する韓国の裁判例を分析することで、法学の視点から「反日問題」を考察することを主な内容とする。その目的は、政治、マスコミおよび国民感情などでとかく偏向しがちな日韓問題を相対化しようと試みる点にある。その背景には、韓国で重要な政治問題が、国会や行政府といった政治過程ではなく、憲法裁判所や通常の裁判所でその解決を図ろうとする「政治の司法化現象」がある。同現象にも分析を行う。

佐藤 史人 教授

現代ロシア法

アジア・ユーラシア地域と立憲主義

1980年代末から90年代初頭に社会主義体制が崩壊し、近代的意味の憲法を採択した東ヨーロッパを含む拡大欧州を対象に、ポピュリズムの台頭や憲法裁判制度の変容など現代立憲主義の抱える問題について検討しています。毎年、大まかな共通テーマを決めたうえで、受講者は自らが設定したテーマについて問題を掘り下げます。また、サブゼミを設け、憲法や思想に関する古典的名著の講読を行っています。

林  真貴子 教授

日本法制史

紛争解決の特徴を歴史から考える

日本の紛争解決の仕方には歴史的文化的特徴と言い得るものがあるのでしょうか。

このゼミでは、調停や裁判など近代国家の裁判所内手続や前近代から行われていた民間の紛争解決(ADRなども含めて)について書かれた文献を読み、日本の紛争解決の仕方の特徴について研究します。希望があればエクスカーションも取り入れたいと思います。

原田 綾子 教授

法社会学

子どもと法―子どもをめぐる諸問題の法社会学的考察―

現代の日本では、子どもをめぐってさまざまな問題が生じています。ゼミでは、「離婚と子ども」「児童虐待」「いじめ」「体罰」などの具体的な問題を取り上げ、これらの問題への対応において法システムがどのように機能することが求められるのか、その問題点や課題は何か、といったことについて参加者が調 べ、それに基づいて活発な議論が行われています。

藤本  亮 教授

法実務教育論

法とメディア

本演習では、メディア(大衆文化・サブカル含む)に現れる(描かれる)法・規範・ルール(以下、法)をとりあげて研究します。メディアで繰り返し伝達される法は、私たちの法のイメージ(権威・正義・公正・中立等)に大きな影響を及ぼしています。前期は、ひとつの作品や番組を数週間単位で多面的に検討します。その成果の上に後期に学生対象の質問紙調査を実施して、その成果を他大学との合同ゼミナール大会で発表します。

松尾  陽 教授

法哲学

法や社会の基礎を考える

法の内に分け入って考えることもあれば、法の外から考えることも重要です。たとえば、動物行動学という全く違う分野からでも、人間の法の不思議さが分かることもありますので、ゼミでは、伝統的な「法哲学」の枠に必ずしもこだわりません(とはいえ、伝統的な議論も重要だと考えております)。割と自由に本を読んでいくゼミです。


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民事法

氏名

専門・学部ゼミテーマ・ゼミナール紹介

栗田 昌裕 教授

民法

民法の基礎

本演習では、前期の主担当を栗田昌裕が、後期の主担当を佐藤康紀がそれぞれ担当し、学期毎に特色ある運営を行う。演習の内容は参加者と協議の上で決定するが、前期は、判例研究をはじめとした基礎的な学習に重点を置き、調査研究や報告の基礎を学ぶ。後期は、前期の経験を活かして一層広い視野に基づく学習を目指す。調査や報告の能力は卒業してからも必要なものであり、本演習を通じて基本的な技能の習得を望む。

佐藤 康紀 准教授

民法

民法の基礎

本演習では、前期の主担当を栗田昌裕が、後期の主担当を佐藤康紀がそれぞれ担当し、学期毎に特色ある運営を行う。演習の内容は参加者と協議の上で決定するが、前期は、判例研究をはじめとした基礎的な学習に重点を置き、調査研究や報告の基礎を学ぶ。後期は、前期の経験を活かして一層広い視野に基づく学習を目指す。調査や報告の能力は卒業してからも必要なものであり、本演習を通じて基本的な技能の習得を望む。

松田 貴文 教授

民法

民法の重要判例の検討

このゼミでは、民法に関する重要な問題について、毎回一つの判例を素材として担当者が報告を行い、全員で議論をしています。判例は、民法の条文を見ただけでは紛争を解決できない点について、さらに詳細なルールを作っているのですが、そのルールが妥当なのか、望ましいルールとはどのようなものなのか、といった点について、講義などで習得した知識を総動員して試行錯誤することを通して、より深く考えることや、他人に自分の考えを伝えることの難しさやおもしろさを体感して欲しいと思います。

村田 健介 教授

民法

民法(財産法)の重要論点・現代的論点の検討

民法のうち、財産法の重要論点を取り上げて、担当者が作成したレジュメに基づいて報告を行い、他の受講生や教員との質疑応答を行うという方式を基本として進めています。一度講義を受けるだけでは理解が難しかったり、付け焼き刃的な理解になってしまいがちだったりする問題について、時間をかけてじっくりと検討することによって、受講生が、学説や判例を、その背景にある考え方に遡って理解し、論理を追って説明できるようになることを目指しています。

中東 正文 教授

商法

新しい企業法を構想する

立法提案等を通して、課題の発見、分析、解決策の提示に取り組んでいる。テーマは、会社法および金融商品取引法を中心に、ゼミ生が自分たちで選択している。発表の前には十分な準備(サブゼミ等)がなされる。株主総会の見学、法律事務所への訪問、他大学との合同ゼミなどを実施している。ゼミ生の自主性が重んじられており、「担当教員がいなくても成立しうるゼミ」を目標としている。

松中  学 教授

会社法

会社法文献講

読我々のゼミでは、商法のうち商取引法(企業間取引・消費者取引)の判例を素材に、どのような関連する議論があり、何が「良い」判例の分析・批評なのかを参加者が報告し、議論します(希望に応じて関連する会社法の判例も扱います)。もっとも、今年度の全参加者が商法をまだ履修していない2年生なので、前期は定評のある教科書を講読し、基本的な枠組みを勉強しています(このように、学生のニーズや希望に応じて内容を変えていけるのもゼミのメリットの一つです)。

村上 正子 教授

民事訴訟法

民事裁判手続きを考える

私たちは日々の生活や取引の中で様々な権利(貸した物を返してもらう権利、損害を賠償してもらう権利など)を取得しますが、それらの権利を適切かつ迅速に実現することができるか否かは、民事の裁判手続を定めた民事訴訟法の解釈や運用によって大きく左右されます。ゼミでは、民事裁判手続の基本的な仕組みを理解し、裁判手続の現状と課題について認識を深めながら、私たちにとってより望ましい裁判手続のあり方について検討を加えていきます。ゼミの準備は上級生が下級生を指導する形で行われており、学生も教員も自ら学び共に分かちあうゼミを目標としています。

渡部 美由紀 教授

民事訴訟法

民事手続法の諸問題

具体的な事例や問題を通じて、民事訴訟法を中心とする民事手続法の理論を深く理解することを目的としています。具体的内容は、毎年ゼミの参加者と相談のうえ決定しますが、前期には民事訴訟の基礎的な概念や手続の基本構造を学び、後期には判例を素材として議論することが多いです。また、毎年、九州大学の民訴ゼミと最新判例などをテーマとした合同ゼミを行っており、ゼミ間の交流をはかっています。

西井 志織 教授

知的財産法

知的財産法の体系と諸問題

知的財産法の基本問題につき、条文(立法)、裁判例、学説がどのように絡み合って現在の法的状況が生み出されているのか、そのダイナミズムを理解し、主体的に検討する力を身につけることを目標とします。前期は、学部生・院生が学年を超えて班を組み、体系に沿って報告をし、その後皆で議論します。後期は、個人報告を中心とします。1年に数回、ディベートも行います。最近では、二次創作やAIといった注目を集める問題を巡り、活発な議論が交わされています。

横溝  大 教授

国際私法

国境を越える様々な法現象の検討

社会のグローバル化が進展するに伴い、各法秩序間の抵触を調整する抵触法(国際私法)の役割は高まっています。本演習では、国境を越える様々な法現象について、抵触法の観点から検討します。半年毎にテーマを決め、毎回重要文献を1~2本取上げ、担当者の報告を基に掘り下げます。最近では、「日本における抵触法の法典化」「国際裁判管轄・外国判決承認執行に関する事例研究」「抵触法上の基本問題」「グローバル企業についての検討」等のテーマを扱っています。


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社会法

氏名

専門・学部ゼミテーマ・ゼミナール紹介

中野 妙子 教授

社会保障法

社会保障法の諸問題

本演習では、医療保険、年金保険、社会福祉、生活保護といった社会保障制度について、法律学の観点から学びます。春学期は、現在の社会保障制度の基本的な仕組みについて学ぶとともに、社会や経済の変化に伴い現行制度が抱える課題についても学習します。秋学期は、社会保障をめぐる最近の裁判例を題材に、法解釈上の問題への理解を深めます。このほか、社会福祉施設の見学や他大学の社会保障法ゼミとの合同合宿といった課外学習を行っています。

林  秀弥 教授

経済法

経済法の重要問題

現在、わが国では、経済社会の環境変化に対応して、医療、教育、福祉、農業など様々な分野で、規制改革が進展しつつあります。また、従来、特定の事業者に管理・運営を独占させていた電力、電気通信などのいわゆる公益事業分野において、一定の範囲内で自由化を認め、競争政策を段階的に導入する動きが進んできています。これらの一連の動きを適切に把握するためには、法学的知識と経済学的知識の両方が求められます。本ゼミでは、「市場原理主義」とか、「効率性一辺倒」といった、規制改革に対する表層的な批判や誤解に惑わされることなく、現代経済と法をめぐる現下の動きと将来の展望について、いくつかのトピックを取り上げながら、検討を加えていきます。

矢野 昌浩 教授

労働法

労働政策と立法学を中心に

私たちが働く上で遭遇する問題について、裁判例や文献を使って検討する。特に現在、雇用社会で起きている問題を取り上げ、学生の報告を中心に討論をしながら、解決策を模索しようとしている。出席者は、2年から4年の学生(各学年8名くらい)である。2年次については、報告の準備や議論に付いていくのが難しいようであるが、上級生が指導してくれる。ゼミ活動としては、コンパやゼミ合宿などを行っている。


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刑事法

氏名

専門・学部ゼミテーマ・ゼミナール紹介

齊藤 彰 教授

刑法

刑法の重要問題

毎年指定するテキストを読み進めることを通じて、他人の主張内容を正確に理解する能力を涵養するとともに、刑法の重要論点についての理解を深めることを目標に、テキストの記述内容をまとめた報告と議論を行っています。また、時間外の行事として、2年次には刑務所見学、3年次には検察庁訪問、4年次には裁判員裁判傍聴を行い、3年間で行刑、訴追、裁判、の各「現場」を研修する機会を設けるほか、他大学の刑法ゼミとの合同討論会 (東海学生刑法学会) に参加しています。

橋田  久 教授

刑法

刑法各論の重要問題

今年度は、刑法の総論及び各論の諸問題を検討している。授業の形式は、2~4年生を混在させた班を単位として報告を行ってもらい、それに基づいて班毎に、さらに全員で討論するというものである。また、秋に開催される「東海学生刑法学会」(名古屋地区の諸大学の刑法ゼミナールが、予め公表された事例問題を検討した成果を披露し合い、議論を闘わせる行事)にも、毎年欠かさず参加している。

古川 伸彦 教授

刑法

刑法判例研究

法学における判例の重要性は自明だが、一般講義においては、時間的な制約から、判例を掘り下げて分析する余裕のない場合があることも否めない。そこで、本演習は、判例、なかんずく比較的近時の注目される裁判例の研究・報告・議論を通じて、刑法解釈論の理解を深めることを目指す。いわゆる課外活動としては、他地域の大学の刑法ゼミとの合同演習、刑事施設・裁判所・検察庁等の見学、中京圏の諸大学の刑法ゼミ所属学生らの主催による「東海学生刑法学会」への参加などがある。

宮木 康博 教授

刑事訴訟法

刑事法の理論と実践

刑事法(刑法・刑事訴訟法・刑事政策)の諸問題について理論面と実践面から検討します。具体的には、刑法と刑事訴訟法の融合問題(事例問題)について、班で検討し、パワーポイントとレジュメを用いてプレゼンをしてもらいます。事案によっては、模擬法廷を使用して模擬裁判を行います。また、こうした学内での活動に加え、刑事政策面・実践面として、各種刑事施設(刑務所・少年院・拘置所など)を参観するほか、法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)や他大学(大阪大学など)の刑事法ゼミとの勉強会を実施します。


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